2024.4.11

Celonis、プロセスインテリジェンスとAIを活用してキャッシュフローと 運転資本を改善するSailfin Accounts Receivableアプリスイートを発表

プロセスマイニングのグローバルリーダーであるCelonis（本社：東京都千代田区、代表取締役社長 村瀬 将思、以下Celonis）は本日、2022年に買収したSailfin Technologiesと共同開発した新しいSailfin Accounts Receivable（AR）アプリスイートを発表しました。これらのアプリにより、ARチームの業務効率を最大化し、日々のAR管理が最適化されることで生産性が大幅に向上し、数百万ドルのコストを削減できます。

Sailfin ARアプリはCelonis Process Intelligenceプラットフォームをベースとしており、Process Intelligence Graph*によって提供される標準化および統合化されたプロセスデータとナレッジを活用しています。今回のリリースはCelonisプラットフォームエコシステムが拡大していることを示すものです。実際、Celonis Process Intelligenceプラットフォーム上にソリューションを構築する独立系ソフトウェアベンダー（ISV）の数は増加しています。

Sailfin Technologiesの創設者兼CEOであり、Celonisの売掛金（AR）担当ゼネラルマネージャーであるHarit Nanavatiは、次のように述べています。「Sailfin ARアプリは、財務業務において真の価値を引き出してくれます。当社のお客様は、Celonisの卓越したプロセスインテリジェンスと、業界をリードするSailfinのAR機能のメリットを享受できます。お客様が手にするのは、それぞれの技術を足し算しただけでなく、それぞれを掛け合わせることで生まれた、組織のAR業務改善に100%フォーカスしたソリューションです」

Celonisのプラットフォームは、すべてのアプリケーションにわたる改善、自動化、システムの変革をサポートする単一のプロセスインテリジェンスレイヤーを提供し、組織がシステムサイロの問題を解消し、バリューチェーン全体でプロセスの最適化を推進できるようにします。この堅牢なプロセスインテリジェンスを基盤としたSailfin ARアプリスイートは、既存のPremium Accounts Receivableアプリの進化版です。

Sailfin ARアプリスイートには、以下が含まれます。

• Collections Managementアプリ：優先順位付けされたワークリストと顧客概要に基づいて、中央アプリケーションから回収を行うとともに、繰り返しのタスクを自動化し、督促処理を簡素化します。

• Disputes Managementアプリ：一元化されたトラッキングとインテリジェントなワークフローによって紛争解決を簡素化します。

• Credit Managementアプリ：スマートなデータ主導型限度額設定、リアルタイムのクレジットリスク監視、統合されたサードパーティーデータによって、クレジットリスクを管理します。

• Cash Applicationsアプリ：エンドツーエンドの入金消込プロセスを自動化し、送金集約、マッチングアルゴリズム、および紛争作成を活用して、貴重な時間を節約し、混乱を回避します。

AIを組み込んだインテリジェントな自動化

Celonisのプロセスインテリジェンスに加えて、Sailfin ARアプリによる自動化とAIの活用によって、AR業務を改善できます。その代表例に督促処理があります。一般的な組織では、常時数百通の督促状、つまり支払いの請求を送付することがあります。従来のARソフトウェアでは、担当者がそれぞれの返信を手作業で処理し、AR管理と電子メールを何度も見比べていました。Sailfin ARアプリは電子メールの受信ボックスと統合できるため、アプリ内で顧客と直接やり取りすることができます。AIの導入により、顧客からの問い合わせ内容の意図をアプリが判断し、生成AIで作成されたメッセージで自動応答したり、チームメンバーにアクションを取るように通知したりすることもできます。

日々のAR業務の変革により、数百万ドルもの価値を創出

CelonisとSailfinには、お客様がAR業務において測定可能な改善を達成できるよう支援してきた実績があります。

O2C（受注から現金化までのプロセス）の最適化に特化したコンサルティングやサービスを提供する企業であるCashLineは、手作業を削減し、データの均一性を改善し、実用的なインサイトを活用した日次ダッシュボードを開発しました。その結果、CashLineでは、債権回収効率の50%向上、延滞ARと論争の30%削減、支払いまでの日数を12日間短縮することに成功しました。これらのポジティブな変化により、キャッシュフローは3,800万ドル改善し、損益は120万ドル削減しました。

CashLineのビジネス開発担当バイスプレジデントであるRoss Guthrie氏は、次のように述べています。「Sailfin製品のおかげで、ARプロセスの可視性が高まり、運用が自動化され、チームの生産性が向上しました。これにより、データの集約といった反復の多い事務作業ではなく、研究や分析により多くのリソースを割くことができるようになりました」

Berkshire Hathawayの子会社であり、電子部品の販売代理店であるTTI, Inc.は、Sailfinの製品を使用して、ARチームメンバーによるタスクの優先順位付け、リマインダーの自動化、総合的なレポート作成ソリューションの構築ができるようになりました。同社は、延滞率の20%削減、1日あたりの回収口座のカバー率の95%～100%増加、債権回収効率の40%向上、支払いまでの日数を5日間短縮することに成功しました。このような最適化により、キャッシュフローは1,400万ドル改善し、損益は100万ドル削減しました。

TTI, Inc.のクレジット＆回収ディレクター兼グローバル責任者であるSteve Burns氏は、次のように述べています。「Sailfin製品のおかげで、ARプロセスの一貫管理が可能になり、日常業務が大幅に改善されました。チームメンバーはより効率的に作業し、必要な情報を数クリックで見つけ、リクエストをより早く処理できるようになっています」

血液検査の世界的リーダーであるSysmexは、Celonisの製品によるAR業務の改善で大きな発展を遂げました。同社は、わずか30日間で延滞したサービス契約のうち340万ドルを回収したほか、キャッシュフローを1,000万ドル改善し、支払い延滞率を61%から44%に削減しました。

ビジネスリーダーは現在および将来に向けてARを最適化することの価値を認識

売掛金のような財務項目は、絶えず変化する世界の最前線に位置するものであり、企業には、グローバルな経済的および政治的変動、顧客の期待の変化、規制の進化、新しいテクノロジーの出現に適応することが求められます。

Celonisのプロセス最適化レポートによると、金融共有サービス企業のリーダーの77%が、経済が不安定な時期にはプロセス最適化の重要性が高まると感じています。同様に、金融共有サービス企業のリーダーの83%が、自社の価値に最も影響を与え、変革を実現する最速の手段になるのはプロセスであると考えています。しかし、プロセス最適化は今だけの問題ではありません。業務を変革し、価値の実現を加速できるARチームがあれば、組織の長期的な財務健全性が保証されます。

*Celosphere 2023で発表されたProcess Intelligence Graphは、Celonisのオブジェクト・セントリック・ビジネスモデルとProcess Knowledge Layerを組み合わせて、システムに依存しない充実したビジネスのデジタルツインを構築します。

Celonisについて

Celonisは、顧客のビジネスプロセスの最適化を支援しています。先進のプロセスマイニング技術に支えられたCelonisは、ビジネスエグゼクティブやユーザーがプロセス内およびプロセス全体で継続的に改善の機会を探求し、目標に向かって行動を起こし、プロセスのパフォーマンスを迅速に向上するための機能を提供します。この最適化により即座にキャッシュへのインパクトをもたらし、顧客体験を大幅に向上し、二酸化炭素の排出量を削減します。Celonisは、世界中の顧客と数千の導入実績を持ち、ドイツのミュンヘンと米国ニューヨークに本社を置き、世界の20拠点以上にオフィスを展開しています。詳しくは、https://www.celonis.com/jp/をご覧ください。

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